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 愛すべき彦さん


彦さんとの思い出はいろいろ有るが・・・・
季節は今頃であったろうか、私達夫婦と息子達家族で沖縄を訪れた時の思い出
の一幕・・・・・
彦さん、投網もなかなかの腕と聞いてはいたが、
沖縄のビーチで、たまたま彦さんの腕前を見せてもらえるチャンスがおとずれた。
私達は、早朝バケツ持参で今や遅しと待った。
彦さん、待ち合わせの時間に少々遅れ気味に、投網片手に照れ笑いを浮かべながら、
浜辺に現れた・・・
浜昼顔のつるが途切れる、少々高めの砂浜に立ち止まり、彦さん目線を海の方向
に落とす・・・・ じっと見つめる・・・今日は、魚の姿が見えないな、そんな意味合い
に聞こえる方言で呟きながら、丁寧に海面を探るように見回す、波打ち際周辺を
くまなく探す、右、左へ、丁寧に・・・・・
どの位の時間が過ぎただろう
突然、彦さんが海に向かって走り出した、 背中を丸め前かがみに、なかなか
俊敏な動きだ
私達も、後を追う 走る 走る・・・・・
波打ち際まで来ると、彦さん私達を制した、私は立ち止まり棒立ちのまま
彦さんの目線を追い、海面に目を走らせる。
彦さん、海に入った、肉食動物が獲物を狙うような忍び足、低い姿勢で抜き足
差し足、海の中へ進む、膝頭が沈む程度のところで立ち止まる、
鋭い目付きだ・・・・
私も、彼の視線を追う、
すると、前方が急にスコールでも突然降り出したかのように、海面がさざなみをたてた
さわさわと波立ち帯状になり、さーと波打ち際に寄るかと思うとくびすを返して遠ざかる、
小魚の群が、波打ち際を舞っているのだ・・・・・
彦さん動かず  時々投網を持つ手に力が入る
さざ波は、彦さんを嘲笑うように、近づいては離れる、右から左へ、左から右へ、くるっと
半円を描いては遠ざかる・・・・
彦さんの目が 追う 追う     如何ほどの時間たったであろう
彦さんの足元が、突然ふらつき始めた   足元が危ない  うしろによろめいた
彦さん なんと目が回ったようだ  危ない 危ない・・・・・・・
しかし ウチナンチューの底力、彦さん 踏みとどまった
またしても、 目の前に小魚の群、 彦さんすかさず網を後方に振り上げ、 投げた・・・・・
一瞬、小魚の群が早かった、
帯状の群の後方をかすめて、投網が舞った、見事な円弧を描きながら海面に被いかぶさる。
お見事 彦さん・・・・彦さん投網をしぼり、にやっと笑みを浮かべながら浜に上がる。
私達は、駆け寄り彦さんの手元見つめる、
投網を端から開く  うーん  残念ながら 掛かったのは数匹だ・・・・・
この日は魚影が少なかった、何回か投網を打つうちに、帯状の小魚の群はすっかり
姿を消した。 それでもバケツには小魚が、かなりの数跳ねていた。
この小魚は、体長10cm程の大きさで、鱗は固く鋭く、素手では触れない。
彦さん、器用に鱗を削ぎ落とし、から揚げの下ごしらえまでしてくれた。
沖縄では 「ミジュン」 と言っている魚である。
から揚げの 「ミジュン」 は白身で味が濃く さすがに美味かった・・・・・・
彦さん やはり 只者ではない。

次回へ






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by inagaki_sokuryou | 2009-05-11 14:14 | 先代のひとりごと